ひばり児童合唱団とのおつきあいは極めて永い。東京放送が始まって未だラジオだけの時代だったから、恐らく20年近くになるだろう。
その間僕の作った曲も沢山歌って戴いたし、又番組で顔の会った数では、どのタレントよりも多いと思う。いつも子供達を愛し、歌を愛し、一貫して児童合唱のために、全てを蓋してやって来られた皆川先生には、本当に頭が下がる思いである。
未だ皆川おさむくんが、赤ちゃんだった頃、夜ふけに練習を終られ、眠ってしまったおさむ君を背中におんぶして家に譜面を届けに来られ、お帰りになったあとに、ちっちゃなおさむ君の靴が片一方我家の玄関に落ちていたことがある。翌日譜面と一緒にお届けしたのだが、今でも先生は、この時とちっとも変らず、児童合唱の為に献身されている。
この姿をみる時、僕はひばり児童合唱団の子供達は本当に幸せだと思うし、この合唱団こそは、将来の日本の音楽を支える人達の生れる温床だと思わずにはいられない。
どうか、今後共、日本の音楽の発展の為に、子供達の夢を育てる為に、ますます貢献され、成長されることを祈って止みません。
(ひばり児童合唱団「創立25周年記念公演」プログラムより)